昨日の朝9時半ごろ、娘から「ゆばうまい!」とのLINEがありました。
娘が大好きな京都の「くみ上げゆば」を午前中指定で送ってあげたのがもう早くも届いて早速食べているのかと思わず笑ってしまいました。
美味しくって何よりとの思いです。
実は昨日は娘の発注に乗じて我が家の分、夫の両親、実家の両親、実家の兄家族の分も再び取り寄せました。
前もって実家には夕方行くことを伝えますと、実家の母が「今日鹿児島からピーマンとじゃがいもが送られてきたからちょうど良かった。持って帰って」と言われました。
母の実家は鹿児島です。
今現在、母とは一回り年が離れた叔父夫婦が農業をしながら実家を守ってくれております。
そして季節の野菜や果物をいち早く母のところに送ってくれることで私達もこうしてお福分けしてもらっています。
母は叔父夫婦が送ってくれた野菜を見せながら私に「あの子には可哀想なことをしたと」いつもの話を始めます。
母の母親は、母が14歳の時になくなりましたがその時その叔父はまだ2歳でした。
6人兄弟でしたが女の子は母1人。
母親代わりに幼い弟2人の面倒を見ながら畑仕事も手伝わされ、ろくに中学校も行かれなかった母は「この田舎から出たい」と思うようになり、中学卒業と同時に家族親戚に反対されながらも集団就職の道を選びここ福井に1人やって来たのでした。
誰一人身寄りもいない中でどんなに辛く寂しい思いをしてきたかと思うと、娘ながら胸が熱くなるのですが、母は鹿児島に置いてきてしまった4歳と2歳の2人の弟のことの方がずっと忘れられずにおり、特に実家を継いでくれている弟にはせめてもと仕送りも続けております。
叔父もそんな母の気持ちが痛いほどわかっているのでそうして野菜を送ってくれるのだと思います。
母が「可哀想なことをした」と話し出すたび最後は決まって私が「でも福井に来たからお父さんに出会えてこんなにかわいい娘にも出会えたんだよ」と言いますと母も決まって「本当にそれは感謝してる。本当にお母さんは幸せや」チャンチャンというパターンでいつも終わります(笑)
何が正解で何をどうすれば良かったかなどは誰もわかりませんが、母が一生懸命この福井にまいた種を花咲かせることが私の使命であり、叔父たちに報いるためにも親子揃って幸せになることしかないのだと改めて感じた昨日でした。
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