五月人形

先程、店に五月人形を飾りました。

20年前に息子が生まれた時に買ったものですが、一目惚れして「男の子が生まれたら絶対あれを買う」とずっと目をつけていたお人形です。

ずっと何年もお店の奥に飾らており、あたかも私に買われるのを待ってくれていたかのように幸運にも残ってくれいて、お陰様で買うことができました。

しかし、売り物とはいえ何年も店に飾ってあったので少しお安くなるかもと思っていたのですが、このお人形は江戸時代の古ちりめんを使っての木目込み人形ですので、古いほど価値が上がる「アンティーク」として扱われるそうで「安くはできないんです」と言われました。

娘のお雛様も同じ作家さんの江戸時代の古ちりめんで作られています。

「そっか。古くなればなるほど価値が上がるっていいかも」と思い「両方共大切に取っておかないと」と思ったものです。

先日、何年かぶりにお店に顔を出した際にも、奥さんから「江戸時代の布が少なく貴重になって古ちりめんのお人形もあまり作られなくなっているみたいですよ」と言われました。

江戸時代の古布はなんとも落ち着きがあり上品で、ずっと見ていても飽きがきません。

今は手に入りにくくなっていると知り

尚の事、愛おしい思いで飾らせてもらいました。

忙しい中にも、いにしえに思いを馳せ、季節や行事に合わせることで心が穏やかに整っていくような気がいたします☺