足らないくらいがちょうどいい

先日、若い30歳代の男の方が初めてご相談にお見えになられました。

約2年前から逆流性食道炎で悩まれていらっしゃるとのこと。

「まだお若いのに」と思いながらお話させて頂きました。

「逆流性食道炎」というのは胃や脾臓の弱りが原因とみます。

胃が弱る原因としては食べ過ぎ、飲み過ぎ、早食い、よく噛まない、ストレスなどがあげられます。

特によく噛まず、食事の時に食べては飲んではを繰り返し、流し込むような食べ方をされている方に多い傾向があります。

そのような食事の仕方では、消化を助けてくれる唾液が出る出番がなく、そのまま胃に送られてしまうと胃にとても負担がかかってしまい弱らせてしまいます。

そこで体は、一旦胃を休ませてあげようとはたらき口内炎を起こし、食べる際に痛みを伴わせることによって食べ物を入れないように試みます。

それでも変わらず、いつもの調子で食べてしまうと、胃は「これ以上は無理」と判断して拒否反応を起こし戻そうとします。それが逆流性食道炎という訳です。

ですので、食事を控えよく噛み、唾液とともに胃に送ってあげることが一番の養生となります。

それにもかかわらず、痛み止めや消化薬を飲んでは食べ続けますと、段々と慢性化してしまい、栄養を受入れられず消化吸収する力もなくなり、どれだけ栄養を入れても、自分の身にならず血や肉や骨になっていかなくなってしまいます。

足らないくらいがちょうどよく、時々プチ断食などもして体に「危機感」をもたせることによって生きる力もみなぎっていくのではと思います。

お陰様で、お客様も「思い当たることばかりでした。生活を見直してみます!」と笑顔で帰って行かれました☺