卒業式の思い出

今朝は2時頃カミナリの音で目が覚めました。

今、卒業式のシーズンで、昨日も子ども達が通っていた小学校の卒業式だったようですが、この時期にカミナリの音を聞きますと、11年前に行われた娘の小学校の卒業式を思い出します。

卒業式は東日本大震災が起こった1週間後に行われたのですが、その日は朝から寒く、学校の体育館も冷えていました。

すると、突然カミナリが鳴り出し、あられが降り始め、体育館中、カミナリとあられが屋根に打ち付ける音で鳴り響いたのでした。

3月の半ばも過ぎたとはいえ、不安定なこの時期、東北の方は暖房もなく、毛布もなく、津波で濡れても着替えもなく、食べ物もない状態で何日も過ごされているのかと思うと、とてもいたたまれない思いとなったことを思い出します。

あちらでは卒業式どころではなく、卒業を目の前にして亡くなられたお子さんも大勢いらっしゃったことを思いますと、こうして無事に娘が卒業式を迎えられたということは決して当たり前のことではなかったのだと、カミナリの音を聞くたび当時のことを思い出され、その心を忘れないようにと改めて思えますことお陰様です。

 

先日の11日「震災の日」に、ある方がスマホで写真を見せてくださいました。

それは岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」の写真でした。

震災前は7万本もの松が植えられていた有名な松原の景勝地でしたが、津波によって流され奇跡的にこの1本だけ残ったことでそう呼ばれています。

その方が3年前に行かれた際に撮った写真だとのことでした。

そして、当時は震災から8年経ってはいましたが、まだまだ復興されていない所がたくさんあったとおっしゃられていました。

11年経った今は大分すすんでいるとは思いますが、それでも故郷に帰れない人もまだまだ大勢いらっしゃることを思いますと、その方々にとって見れば、この「奇跡の一本松」のような存在は、心の支えであり希望であり生きる力にもなっているのだろうと思いました。

そして、その方々の思いを通して間接的にでも感謝や勇気、生きる力をその「奇跡の一本松」からもらえました事ありがたく思います☺