母の背中
昨日、夫の父が美味しいお菓子をくれるというので二階の台所にとりに行きました。
少し切ったものを一口味見もさせてもらいますととても美味しく「お母さんも食べたんですか?」と聞きました。
すると父は「まだ食べていない」とこたえたので私は母が横になってる部屋に行き「お父さんから頂きました。とても美味しいので食べてみますか?」と聞きますと母は「いらない」とこたえました。
「どこかつらいんですか?」とたずねると背中が痛いというので「よかったらマッサージしましょうか」といいました。
いつもなら大抵「いいわ」とこたえる母。
父や息子である夫には「もんでくれんか」とよく言っているのですが、嫁の私には遠慮しているようです。
しかし、昨日は素直に「それじゃ悪いけどもんでもらえるか」と言ってくれたのでした。
私はうれしい気持ちいっぱいで横になってる母の背中や肩を心込めてマッサージいたしました。
母に「どんな感じがいいですか?」と聞きますと「もっときつくてもいい。ゆっくり押すような感じで」とのこと。
小さくなった母の背中に触れながら、これまでの母への感謝の思いがこみ上げ胸熱くなりました。
24年前にこの家に嫁いでより一度も両親からは怒られたことも注意を受けたこともなく過ごさせてもらってきました。
言いたいことも言えず、遠慮したり気を遣わせてばかりの嫁ではなかったかと我が身を振り返りますと、穴があったら入りたいくらいのことばかりしてきました。
それでもあたたかく優しく受け入れてくれますお陰様で穏やかに生活させてもらっていますことありがたく思います。
短気だった昔に比べて自分は穏やかになった気がしていましたが、そうではなくそのように夫や両親がさせてくれていたのだとも改めて気づかせてもらいました。
母の背中をマッサージしながら、私も子や孫にこのような穏やかなしあわせを与えられる親や祖母になりたいと思いました。
まさに、親の背中を見て育たせてもらって来たこれまでであり、これからは少しでも恩返しをとの思いだけです。
せめて夫婦仲良く、子供たちの元気な姿を見て安心してもらえるよう心がけていきたいと思います♥
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