「お蔭様で」の効能

「お蔭様で」の効能

私も「お蔭様で」という言葉が大好きです。

謙虚な中にもすべてを受け入れてる力強さや心のゆとりを感じます。

それで、店に来られるお客様にもおすすめしています。

先日も、実のお母様の介護をされていらっしゃるお客様が「本当に大変で」

と言う言葉を連発されていらっしゃいました。

まわりのお友達にもいろいろ聞いてもらっていると言われていましたので、「聞いてもらうとスッキリされますか?」とお聞きしますと「そんなに」と言われます。

私もお聞きし「大変だなぁ」とは思いますが、そのご苦労はご本人にしかわかりません。

聞いてもらってスッキリするのであればいいのですが「大変だ」と口に出せば出すほど「本当に自分は大変なんだ。かわいそうだ」と知らず知らずのうちに自分で暗示をかけてしまうこととになってしまいがちということ。

そしてもう一つ気をつけなければならないのは、まわりの人にも「あの人は大変なんだ。かわいそうに」と見られ思われてしまうということです。

自分もまわりもそういう雰囲気になってしまうと、実際もそういう環境になってしまってなかなか抜け出せなくなってしまいます。

 

人から「いつもあの人は大変そう。かわいそうに」って見られたいですか?とお聞きしますと、「そういえば最近人に会うたび『大変やのう、大丈夫か?』って聞かれていました。いやです、そんな風に見られたくないです」とおっしゃられるので、それでは人と話すときには「お蔭様で」をなるべく入れて話されるといいですよとお伝えしました。

「動けなくて介助が大変」と言いたいときも「お蔭様で」を入れると「お蔭様で介助が大変ですが、それでもトイレはなんとかまだ自分で行けるんです」とか「食欲はあっていつも美味しそうに食べてくれます」とか「頭はしっかりしていてちゃんと会話ができます」「親孝行ができてうれしいです」と「お蔭様で」に続いての言葉が自然といいとこ探しになっていくので、自分も聞いてる相手も心が明るくなります。

もし、いいところが言えなくても「お蔭様で」とだけ言う習慣をつけるだけでも心が落ち着き、まわりも何かあれば快く力になってくれることと思います。

環境は心や言葉次第でよくも悪くもなっていくことを意識して今日も「お蔭様で」と笑顔で発していきたいと思います☺