私は子どもの頃とてもおしゃべりでした。
今でも覚えているのは幼稚園の年長さんだったときですが、給食を食べる際に5つほどのグループに分かれて食べるのですが、私のグループはとても賑やかになってしまうのです。
そこで先生は私だけを毎週他のグループに移動させて様子を見ることにしました。しかし、やはり移ったグループグループで賑やかになってしまうことがわかり一周したところで先生も諦めたようでした(笑)
小学生になってもおしゃべりはやまず成績表のしたにはいつも決まって「いつも笑顔でお友達と仲良くしていますがおしゃべりが多いようです。」
と書かれていました。
しかし、2年生の時にお花を習うようになってから私の中で何かが目覚めました。
それは多分「心地よい緊張感」ではなかったかと思います。
小学2年の子がいきなり大人ばかりの静寂の世界に入ったのはとてもカルチャーショックだったと思うのです。
畳に座り「よろしくおねがいします」と手をついて挨拶するところから始まり、お稽古中は先生の声とはさみの音しか聞こえてこない中で幼いなりに「きちんとしよう」と思ったものです。
それまで核家族の共働きの家庭でのびのびと育ち、これと言ってしつけらしいしつけもされてこなかった私でしたが、先生はじめ他のお弟子さん方の言葉遣いや立ち居振る舞いなども知らず知らずに影響されていきました。
お蔭様で場所をわきまえて行動できるようになりましたし、どこに行ってもどなたにお会いしても戸惑ったり物怖じすることはなくなったように思います。
幼い頃によき見本となる大人の世界を経験させることは必要なことで、自分自身もそのような大人でありたいと思います。
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