父の日

父の日

今日は「父の日」です。

昨日、娘から夫に「父の日」のプレゼントが届きました。

二日前に娘から「送っておいた!」との連絡がありました。

夫は予め家族LINEで「何もいらないからな」と言っていたのですが、それでも娘は送ってくれたのだとうれしく

「ありがとう。なんだろう?楽しみに待ってます」と返しました。

そして昨日送らてきたのは「宮崎産完熟マンゴー」でした。それも同じものが3箱。

私も夫もこれがどういうことかすぐにわかりました。

夫の分と夫の父の分、そして私の実家の父の分の3つです。

娘は父親だけでなく双方の祖父の分も思って送ってくれたのでした。

「あの子はすごいね」と夫と話しながら、こちらの想像を超えてくる娘の心遣いに我が子ながら感心させられました。

私が娘の頃は「母の日」には何か贈ってたように思いますが、「父の日」に何を贈ったか記憶がありません。

「いつもありがとう」という言葉ぐらいは言ったと思うのですがそれも思い出せません。

 

記憶があるのは私が結婚し子どもができてからです。

子の親になって改めて「この父であればこそ」と思えたからです。

核家族で共働き、しかも看護師だった母は週に1.2回は夜勤を入れておりました。私が生まれた当時は出産後2週間で母は仕事復帰したそうです。

夜勤の日は父がひとりで赤子の私と2歳の兄の世話をしてくれてミルクやご飯を食べさせおむつを替え寝かしつけ、朝は準備をして起こし当時は車もなかったので2人をおんぶに抱っこで歩いて病院の保育所に行き、預けてから仕事に行っていたという話を母から何度も聞かされ「あなた達がまっすぐいい子に育ったのはお父さんのお蔭」と言われてきましたが、自分が子どもを産んで改めてその大変さが身にしみてわかりました。

私はとにかく夜泣きがひどかったそうです。チアノーゼになるくらい泣くので、どこか悪いところがあるのかと心配した母は京都の病院まで診てもらいに行ったそうです。なんともなかったのですが、母は「よっぽど夜勤の方が楽だった」と言っていました。

しかし父に「お母さんが夜勤の時、夜泣きがひどい私の世話をするのは大変だった?」と聞いてもいつも笑って首を振るので、母は「お母さんがいない時には気を遣って夜泣きしなかったのかしら?」というのでした(笑)

 

そんなことはないと思うのですが、もしそうであったとしても当時の男の人がそこまでしてくれたことはまれであったであろうと思います。

子どもがうるさいと言って虐待する親のニュースを聞くたび「優しい父でよかった」と思いました。

母はよく父のことを「仏さんみたいな人」と言っていますが、本当に今まで叱られたことも怒ったところも見たことがなく、そんな父を以前は頼りなくも感じていましたが、今ではとても優しく強い父だと尊敬しております。

子煩悩な父は孫もとても可愛がってくれ、娘も「じーちゃんかっこいい。じーちゃん大好き」と言ってくれることがうれしく、孫娘からの「父の日」のプレゼントもきっと喜んでくれると思い「明日持って行くね」と、実家の母に電話でその事を伝えますと「すごい子やね。お母さんが何もプレゼントの準備しなくてもいいように送ってくれたんやね」との母の言葉に「あっ、そういうことなんだ」とはじめて気付きました。

そして母は「もう何もいらないからね。孫がそんな子に育ってくれただけで最高のプレゼントや」と言ってくれたのでした。

両親に喜んでもらえることができ娘に感謝です。

子や孫が元気で仲良く幸せであることが何よりの親孝行、恩返しと思い「父の日」に限らず日々感謝して過ごします。