先日ある友人との会話の中の言葉に「なるほどな〜」と思うことがありました。
それは「揚げ物は揚げたてが一番」という言葉でした。
仕事で忙しい友人ですが、食事や家族のお弁当は手作りをと心がけられているとのこと。
しかし、ある日の夕食の後、翌日のお弁当用にと献立を考え唐揚げを揚げていたところ息子さんが後ろから「揚げ物は揚げたてが一番おいしい。揚げたてが食べたい」と言ってきたとのこと。
友人が夕食に揚げ物を出すことはあまりなかったそうです。
そのことでハッと気づかれ、後日夕食に揚げたての揚げ物を出されたところご主人さんからも「やっぱり揚げ物は揚げたてが一番」と言われとても喜ばれたという話をしてくれたのでした。
ちょっとしたことなのですが、自分の都合ではなく家族の声に耳を傾け心に入る実践というのは案外できていないものだと振り返らせて頂きました。
こちらは家族のために一所懸命働いて家事もこなしているつもりでも、それが自分の都合に合わせたものだと、なかなか家族の満足感を満たすことはできませんが、家族の声にすっと合わせられたときピンポイントで家族の心に入ることができ、たとえ他のことが疎かになってできていなくてもきっと家族は満足してくれ手助けもしてくれるのではと思います。
その話を聞いたことで、先日我が家に草むしりにと来てくれた実家の母にヒレカツを揚げて食べてもらうことが出きました。
歯も弱ってきた母に柔らかいヒレ肉をと思い買いもとめ用意しました。
当初は予め揚げておこうかと思いましたが、友人の話を思い出しお昼に帰ってから揚げることにしました。
母はいつも草むしりに来る時に朝からいろんなおかずを作って持って来てくれます。
この前も、山蕗の炒めもの、ポテトサラダ、煮物を作って、私が作らずともいいように持って来てくれました。
しかし、私は母に揚げたてのカツを食べさせてあげたかったのです。
母は料理が上手なのですが、揚げ物だけは家でしたことがありません。油の汚れや始末が大変という理由ですが、そのことで実家では揚げ物はいつも出来合いのものでした。
そういうものだと思って育った私は夫と結婚してびっくりしました。
夫の母は毎日のように揚げ物を作って私達に食べさせてくれたのです。
カツやエビの天ぷらクリームコロッケ、カキフライ。どれも洋食屋さんのように揚げたてはおいしく感動でした。
家でも簡単に揚げれるんだと知り、母を真似て私も揚げ物を作るようになりました。
実家の母はいまだに揚げ物は作りませんが、揚げ物は大好きなので今回はあえて揚げたてのヒレカツでもてなしました。
すると「おいしい!柔らかい!こんなの食べたことない。最高のご馳走やわ」と、とても感激して喜んでくれました。
また、奥田の両親も最近では揚げ物を作らなくなって来たので、時々家で作った際には持って行くようにしますととても喜んでくれます。
そして家では一切揚げ物を作ったことがなかった娘ですが、1人ぐらしをするようになりまめに自炊しており頻繁に「これ作った」と言って写真を送ってくれますが、一昨日も美味しそうな唐揚げの写真をLINEで送ってきてくれました。
そのことで昨日、夜12時にアルバイトから帰ってきた息子にもと大好きな揚げたての唐揚げを出すことができました。
私が家族に望ましい姿を求めるのではなく、家族にとって望ましい私にと心がけていくことで自然とより良きものも伝わっていくのではと思う今日この頃です☺
コメントをお書きください