地球を守るためにできること

先日夫が「これ読んでみね」と言って図書館から借りてきた分厚い本をみせてくれました。

その本には地球環境についてさまざまな分野で報告されている事例が紹介されていましたが、とりわけ夫が私に読んでと言ったところは、牛のゲップに含まれているメタンガスが今問題になっているという内容でした。

最初は「たかが牛のゲップくらいで大げさな」と思って読んでおりましたが、読んでいくうちにこれは結構深い問題であるなぁと感じました。

その本によると、地球温暖化の原因となっている温暖効果ガスのうちメタンは15.8%を占めていて、メタンが地球温暖化に及ぼす影響は二酸化炭素の25倍であると書かれていました。

世界の牛の数は約15億頭だそうで、牛1頭から排出されるメタンの1日の量はだいたい200〜300リットルとのこと。

そのことで今世界中で牛から排出されるメタンの量を減らすための取り組みがなされているそうです。

 

早い話は牛の数を減らせばいいのですが、肉の需要量が多くなってきた現代社会においてはいきなり「これからは牛肉はあまり食べないでおきましょう」と言うわけにもいきません。

そこで考えたのは牛のゲップの中に含まれるメタンそのものを少なくする飼料の開発です。

今日本でも飼料に不飽和脂肪酸カルシウムを混ぜると15%もメタンが減少するとの研究結果が出ているそうで、他の国では飼料に海藻を混ぜることによっても減少傾向があるとの事でした。

そして私が一番興味を持った内容は、

カルシウムや海藻を飼料にまぜることによってメタンが減少しただけでなく牛自体が元気になってきたという報告です。

本来であれば牛は放牧されミネラルやビタミン、食物繊維が豊富に含まれている牧草を食べて育つものです。

 

しかし、現代ではそれでは追いつかなく生産性重視の育成によってトウモロコシなどの穀物を与え早く大きくさせています。そんな不自然な環境で牛が健康に育つはずもありません。

牛を元気にすることが結局メタンも減らすことにつながるという事実は、そのまま人間にも当てはまると気づきました。

私達が地球規模でできることは難しいですが、一人一人が元気で健康であるための努力はできるはず。

バランスの良い季節にあった食事をとる、なるべく歩くようにする、夜ふかしせずに早く寝る、それだけで牛も二酸化炭素も電気も減らせるのですから。

一日一日の積み重ねが自分の体を守り地球も守ることにも繋がっていくのだとの意識で元気に明るく過ごします。

今日はお客様から頂いたわらびをアク抜きして生姜醤油で美味しく頂きました☺️

わらびにはビタミンE、カルシウム、カリウム、食物繊維が豊富です。何より天然の旬の食べ物。美肌効果もあるそうです♥️