日常生活にユーモアを

先日のこと、朝息子が大学に行く準備をしていたのですが、しばらくして「は〜」とため息をつきながら部屋から出てきました。

私は「どうしたの?」と聞きますと息子は「今日の授業リモートやったのに勘違いしてた」と言うのでした。

せっかく朝からシャワーも浴びて着替えて髪もセットしたのにという表情をしていました。

そこで私はいつものように「これってなんて言うと思う?」と聞きますと息子は「じごーじとくー(自業自得)」と応え、私も「正解!」と応えて一件落着したのでした(笑)

子ども達が小さい頃から四字熟語やことわざなど日常生活の中で楽しく使っていました。

例えば娘が「私ってすごい!天才かも」と言った後、「それってなんて言う?」と聞きますと「自画自賛」と娘が応え「ピンポーン」と私も応えたり、また「宝くじで一億円当たったら何に使う?」と子ども達が騒いでいるところに「それってなんて言う?」と聞きますと「取らぬ狸の皮算用」と応えるといった感じです。

学校に遅れそうになってあわてている時も「こういう時こそ急がば回れだよ」と言って落ち着かせ見送ってきました。

そうして子ども達に言いつつも私自身にも言い聞かせているのです。

クイズ式で遊びながら子ども達に覚えてもらったことで、下手にこちらがグダグダとお説教やぐちを言わなくても子ども自身が自分で考えてくれるのでとても楽です☺️

私自身、幼い頃からよく実家の母に言われた言葉は「人の振り見て我が振り直せ」でした。

人の悪い行いを見たときよく母がそう言った後、私に「あなたも気をつけなさいね」と言うのです。

母はもっともなことをいつも教えてくれるのですが、私はその母の言葉に何か違和感を感じあまり好きではありませんでした。

母の悪く言うつもりはないのですが、自分の価値観で人を見下しているように感じたからです。

母はとても優しく温かく人情味ある人柄なのですが、真面目で自分が正しいと思ってる部分も強く、それを良かれと思って相手に押し付けてくるところがあります。

私もまた、母のそういった性格を受け継いでしまっているのですが(笑)、それこそ「人の振り見て我が振り直せ」であります。

そして大人になってから知ったのですが、このことわざは相手の悪い振りだけでなく、「相手の良い振りを見て反省し行いを改めよ」と言う意味もあると知り、長年の違和感が解消されました。

どうせ見るなら相手の良いところに目を向けたほうが心がきれいになっていく気がします。

ちなみに、夫に「お母さんからよく言われた言葉は?」と聞きますと「へそで茶を沸かす」と「尻でまま食う」でした(笑)

夫がおかしなことを言ったり変わったことをするたび「アホなこと言ってるんじゃないわよ」と言う意味で使っていたとのこと。

ひょうきんでユーモアいっぱいの母でした(笑)

そして私はこれから「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」の心で素直で謙虚に人生を過ごしていきたいと思います。

 

注釈

・へそでお茶を沸かす

ばかばかしいくらいおかしくて腹を抱えて笑うと言う意味

・尻でまま食う

お尻でご飯を食べるというありえないことのたとえ