息子夫婦に託する思い

我が家は夫の祖父の代からの家業を営んでおり夫で3代目となります。

夫はとてもお客様のことを大切に思っており、夫の指示のもと私も毎月のお便りの文章の他にも、来店されたお客様には必ずその日のうちにお礼のハガキを筆で書かせて頂いたり、お客様の誕生日にはお祝いのお手紙と一緒にうちの店の商品券と手作りケーキをお届け、ご来店時のプレゼントとしても毎日ケーキを作ってお渡ししております。

またご要望に応じてご相談やマッサージも無料でさせて頂いています。

夫が手書きや手作り心身の手当てにこだわっている理由は「自分がされたらうれしいから」なのです。

人によってその価値観は違いますが、夫は「自分がされてうれしいことをお客様にもしてあげたい」という気持ちからここまで私を上手く巻き込み(笑)店の形を夫の代で変えていきました。

当初、2代目である夫の父は「こんなにまでお客様にご奉仕する必要があるのか」との思いを嫁である私に時折吐露しておりましたが、私はその度「そうとは思いますが私は夫についていくだけです」と伝えますと父も「あなたら夫婦がそれでいいなら私はいうことはない。変わった息子で大変やとは思うけどよろしく」と言ってしばらくして夫に店を任せてくれたのでした。そして83歳の今でも現役で配達などを手伝ってくれては私達をあたたかく見守っていてくれております。

父はとても柔軟な人で新しもの好き、オシャレで優しく穏やかな人です。

嫁いで24年になりますが、両親からは一度も叱られたことはありません。

夫の母は亡き祖父に商売を厳しく叩きこまれ大変苦労したようです。

しかし「そんな辛い思いは嫁にはさせたくない」と思ってか、これまでも言いたいことはあったでしょうが基本「息子夫婦が決めたことには口を挟まない」ことを徹底してくれていますことで夫も私もありがたく思っております。