以前の私は、とても消極的で何かあると悪い方向にばかり考えてしまう傾向がありました。
今でも思い出すことは24年前、夫と結納を交わした翌日のことです。
私は朝、職場の階段から足を踏み外して落ちてしまい右腕を骨折してしまったのでした。
そのことを電話で夫に伝えると電話の向こうからは「は〜?なにやってるの〜」との夫の一言。「ごめんなさい」といって電話を切った私はそれから落ち込んで「夫からあきれらてしまった」と思い込み「きっとあちらのご両親も『そんなそそっかしい嫁はどうだろうか』と思われてるに違いない」と、とうとう「婚約破棄って言われる」とまで思ってしまいました。
そして、すぐに仕事が終わった夫から「今からそっちに行っていい?」との電話があったときには「やっぱり別れようと言われるのかなぁ」と不安感がます中夫を待ちました。
すると実家に来た夫は優しく「大丈夫?」と言ってそして母に「すみませんが台所お借りしてもいいですか?」と言ったのです。
母もわけもわからず案内し台所に立った夫は「今日お客様から手作りの美味しいあんこ頂いたから食べさせてあげたいと思って」と言って白玉団子を作り始めたのでした。
そして、出来立ての柔らかつるつるの白玉団子にたっぷりあんこをつけて手が使えない私に「あ~ん」といって食べさせてくれました。
私はほっと緊張の緒が切れて涙ぐみ「もう愛想つかされて婚約解消されるかと思った」と言いますと夫は「はぁ?なんでそういうことになるの」と呆れた感じで笑って言いました。
ほんとに冷静に考えれば、たかが腕を骨折したぐらいで婚約解消になるはずはないのですが、マイナス思考とはそういうものなのだと改めて自分の性格というものを実感いたしました。
そして同時に私にはこの夫が必要なのだと思ったのでした。
夫からはよく「良いことイメージして潜在意識にはたらきかけるように」と言われます。
最初は「潜在意識って?」と難しく思いましたが、要は、無意識で行動していることが多い日常生活において意識して、それも良いイメージを描きながら行動することでそれが現実になってくるということです。
すると不思議なことに困った事が起きても「このことでちょうどよくなっていく」と思うと本当にちょうどよくなっていったのでした(笑)
昨日も朝、息子が金沢へ電車でいくと言うので駅まで車で送ってあげようと思ったのですが、ちょうどその時間はご相談の予約が入っていたので「送ってあげたいけど自分で行ってね」と言いました。
息子は「最初からそのつもりだったからいいよ」と言いました。
するとすぐに夫からは予約のキャンセルの連絡を受けたのです。
私は「送ってあげれるようになったよ」と息子に伝え、夫にもそうLINEで伝えますと、夫から「行きたいところがあるから早めに来て。自分で行かせられないの?」との返信。
こっちから息子に送ってあげることを言った手前「やっぱり自分で行って」とも言い出せず夫に「送ったらなるべく早く帰るから」と伝え夫も「わかった」となったのです。
バタバタしてしまったので落ち着こうと「きっとちょうど良くなる」と潜在意識にはたらきかけていましたら、部屋から出てきた息子が「自分で行けるよ」と言って来たのでした。
夫とのやりとりはLINEでしていたので息子は知りません。
それなのになぜそう言って来たかはわからないのですが、私は「これは夫に合わせなさいということだ」と思って「それじゃあ、悪いけど自分で行ってくれる?」と言って夫にもそのことを伝えますと、逆に夫は息子を送ってやれその方が楽に決まってると言うのです。
ややこしいなぁと思いそれでも息子を自分で行かせ私はすぐに夫のもとへいったのでした。
よく考えれば、私が最初から自分でいくという息子に行かせてキャンセルがあってもすぐに夫のところに行けば問題はなかったのですが、バタバタ過ごしたことで3人それぞれに相手を思いやれる心の動きが伝わり幸せな一時をもらいました。
今日も相手の幸せを思い潜在意識にはたらきかけ「ちょうど良くなる」との安心感で過ごしていきます。
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