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子ども達の生きる力を信じて

先日、息子が注文したアコースティックギターが届きました。

その数日前、息子から「ギター買った」と突然ぼそっと言われた時は「はぁ?!」とびっくりでした(笑)

息子は楽器には興味がないと思っていたからです。

二人の子供たちには音楽に慣れ親しんでもらいたいと幼いころから地域の児童合唱団に入団させました。

その影響かどうかはわかりませんが二人とも歌を歌うのは大好きに育ちました。しかし楽器を習いたいとは言って来ませんでした。

学校の音楽の授業でピアニカや笛を習いますが、二人とも苦手だったようでもありましたので「この子達は楽器は好きではないのだなぁ」と勝手に私も思ってしまったのかもしれません。

しかし、私も振り返ると子供の頃「ピアノが弾けたらいいなあ。どうして習わせてくれなかったのだろう」と思っていましたし、今でもそう思う時もありますが「でも今更自分には無理」といつの間にかあきらめていました。

でもそんな私とは違い息子は「ギターを弾きたい」という思いをまず言葉と形であらわしたことがとても驚きでありうれしく感じました。

「ギター買ったはいいけど続けられるの?結局買っただけになってしまわないかなぁ」とも思わないでもなかったのですが、そこは口には出しませんでした(笑)

娘や息子は幼いころからスイミング、習字、合唱を習い、中学高校では部活動に塾と集中してがんばってきました。

それが今、一つでも物になっているかといえばそうとは言えないのですが、一つ言えることはどれに対しても「行きたくない」と言ったことがなく、ある程度まで続けてきたことです。そこは我が子ながら「えらかった」と認めているところでもあります。

息子が今後ギターを上手く引けるようになれるかどうかはわかりませんが、大学生になり、「今しかできないことをしてみたい」と、アルバイトも始め、そのお給料の中でピアスを開けたり、髪を染めたり、スノーボードをはじめたり、そしてギターと自分のやりたいことに一つ一つ挑戦しようという意気込みはこれまでに培ってきたものの自信からきているのではと思い、私も楽しみながら見守っていきたいと思っております。

娘も先日、お友達と遊びに行った先で泳いだらしく「めっちゃ泳いだ! まだ4種目泳げた!」とLINEで送ってくれました。4種目とはクロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライを言いますが、「バタフライも泳げたの?」と聞きますと「泳げた!上手いわ私」と自慢げに言ってくる娘に、「大したもんや!」と応えつつ「それで充分だなぁ」との幸せな心をもらいました☺️

子ども達が将来苦労をしないようにと、良かれと思って親は自分の価値観や理想をついつい押しつけがちですが、子供って親が思っている以上に本当にたくましいのだなぁと最近特に感じます。

親としてやるべきことをに向かいつつ、子ども達の生きる力をこれからも信じて見守っていきたいと思います。